かながわアートプレス
May 2007
芸術活動支援のページ
県立の新ホールの整備内容を紹介します(その1)
 県では、横浜開港150周年に当たる平成21年の完成を目指して、横浜の山下町地区に、ミュージカル、ダンス、バレエ、演劇などの優れた舞台芸術作品を上演できる高機能なホールを、NHK横浜放送局との合築により整備する計画を進めています。平成18年度にまとまった設計に基づいて必要な法手続きなどを進めており、平成19年夏頃に着工の見込みです。今回は、県立新ホールの基本的なコンセプトや、建物の構成、完成予想パースなどについてご紹介します。(*新ホールについては、次号以降にも継続して、さまざまな情報を紹介していきます)。
新ホールの基本コンセプト 〜3つのテーマを満たす「創造型劇場」
完成予想図 県立新ホールは、次の3つのテーマを満たす創造型劇場として整備します。
[1]モノを「つくる」<芸術の創造>
 高度な舞台設備、稽古場を活用して神奈川発の舞台芸術の創造発信をするとともに、県内外の類似施設とネットワークを構築し、作品の共同制作・巡回公演などを行います。
 また、スタジオなどの持つ機能を活用し、県民が行う舞台芸術創造活動を支援します。
[2]人を「つくる」<人材の育成>
 高機能な舞台設備やスタジオを活用し、不足している舞台技術者の育成を行います。
 また、舞台芸術に携わるさまざまな人材が交流する拠点となり、地域の文化芸術活動を担う人材を育成します。
[3]まちを「つくる」<賑わいの創出>
 メインホールでの一流の舞台芸術作品の長期公演、大・中・小スタジオの柔軟な運用によるさまざまな催し、創造活動に伴う人々の交流、NHK横浜放送局との連携などを積極的に行い、多くの人が集う施設となるよう努め、地域の賑わいを創出します。
断面図新ホールの建物構成
 新ホールの断面は、右の図のとおりです。
●上層階にメインホールを配置します。(断面図A)
●大・中・小のスタジオ群を配置します。(断面図B)
●NHKは、1〜3階に配置します。(断面図C)
●施設の中央にアトリウム(吹き抜け)を設け、賑わいを創出します。
スケジュール
 建築確認や市街地再開発事業について手続など、必要な法手続を終えて、平成19年夏頃に工事着工し、横浜開港150周年の年である平成21年に竣工することを目指して、整備を進めています。
メインホールとスタジオの概要
● メインホール(5階)
 舞台から客席までの視線距離をできる限り短く(最大25m程度)抑え、ミュージカル、バレエ、演劇などに適した1,300席のホールとします。
● 大スタジオ(5階、約400平方メートル)
 稽古場、小劇場、イベント会場などさまざまな用途に使用できる大型のスタジオです。
● 中スタジオ(3階、約230平方メートル)
 メインホールで上演される作品の稽古に対応できる広さをもち、催事にも対応できるスタジオです。
● 小スタジオ(それぞれ約140平方メートル)
 3階と8階に1室ずつ設けます。大スタジオの舞台とほぼ同じ大きさを備え、小規模な演劇やダンスなどの稽古場として最適です。
県立新ホールの名称募集について
■内容:県立新ホールについて名称を、今後募集します。募集は5月下旬〜6月末に実施予定です。
■県のホームページなどでご案内しますので、是非積極的にご応募ください。

音楽サークル:合唱編
 楽器は弾けないけれど音楽関連の活動に参加してみたい。そんな風に思い立ったとき、身近な存在なのは合唱サークルではないでしょうか。今回は活動が盛んでサークル数も多い合唱について、神奈川県合唱連盟の事務局でお話をお聞きしてきました。
神奈川県は合唱がさかんな地域として有名です。神奈川県合唱連盟の加盟団体には、中学、高校、職場、大学、ジュニア、婦人、シニア(男女混声)、一般というジャンルに分かれています。これだけみても、幅広い層が活動しているのがわかりますが、この中には一般的な合唱団に加えて、伴奏なしのヴォーカル・アンサンブルなどもあります。最近は、二声部以上のアンサンブルで各パート一名でも参加できる(つまり最小二名での参加が可能)「ヴォーカルアンサンブルコンテスト」も開催されているそうです。
 こうしてみると、神奈川県では、男女あるいは年齢にかかわらずに合唱(あるいは歌うこと)を気軽に楽しむことができそうです。自分に合ったサークルを探す際のチェック・ポイントを押さえてみましょう。
自分に合ったサークルをさがすための
チェック・ポイント 1 活動場所
 活動拠点がどこなのかをしっかり把握しておくことは大切です。練習場所が通いにくいところだったら自然と足も遠のきます。職場の近く、自宅の近くなど自分の通いやすいところで練習しているサークルを探しましょう。
チェック・ポイント 2 練習日、回数
 熱心に練習し上達することを第一目的としている専門性の高いものか、楽しむことが主体か、あるいはサークル自体は熱心でも気軽な気持ちで続けられそうか。こういったこともチェックしておいたほうが長く続けられるでしょう。練習日や練習時間がいつなのかも知っておきましょう。ウィークデイの日中だけだと仕事をしている人は当然参加できません。そういうスケジュールだとしたら会社勤めの人はいないのだな、とわかります。
チェック・ポイント 3 構成メンバー
 2でも挙げましたが目的意識が同じであることと、次の4に関連しますが好きな音楽のジャンルが近いことは、すなわち自分のセンスに近い人たちがいるこということです。似たセンスを持つ同世代の人が多い方が楽しく練習できるのは言うまでもありません。
チェック・ポイント 4 練習曲の傾向
 どんな曲を練習しているのかは一番重要です。合唱といっても取り扱うジャンルは実にバラエティ豊かです。合唱のために作られた曲を練習するオーソドックスなところが主流ですが、宗教曲がメインだったり伴奏なしのゴスペル曲や、ポップスのヒットチャートをにぎわせている曲をすぐに合唱にアレンジして取り入れているところもあります。自分の趣向に合ったジャンルの曲を思いきり歌いたいもの。レパートリーはどのくらいあるのかのチェックも忘れずに。
チェック・ポイント 5 まずは見学を
 合唱祭のような、合唱サークルが集まって練習の成果を披露する場が実はたくさんあります。そういった合唱祭にぜひ足を運んでみましょう。神奈川県合唱連盟に加盟しているサークルだと、神奈川県立音楽堂やみなとみらいホールといったプロでもなかなかチャンスをつかめない舞台に立つことができるのです。数あるサークルの中からお目当ての団体が見つかったら、声をかけて見学という名目で一ヵ月くらいはお試し期間にしてもらい、様子をみましょう。指導してくださる先生は複数のサークルを掛け持ちしていることが多いので、交流のある他のサークルをのぞいてもいいでしょう。
この他に、下記サイトでも神奈川県内の各地域のサークルや団体の検索ができます。
◎県総合文化芸術情報ホームページ 「かな@(アット)」
 http://www.kanagawa-at.info
◎県生涯学習情報システム 「Planet かながわ」
 http://www.planet.pref.kanagawa.jp/

(取材・執筆 結城美穂子)

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